ご挨拶

第9回福井県作業療法学会
      学会長 仲辻 良仁
       福井赤十字病院

 第9回福井県作業療法学会を、令和 5 年3月19 日(日)にオンラインにて開催することとなりました。一昨年に予定されていた第8回の県学会は、新型コロナ感染拡大にて残念ながら紙面のみの開催になり、また昨年は学会が中止となりました。2 年ぶりに開催する学会ですが、福井県作業療法学会としては、はじめてオンラインで開催いたします。
 この数年間は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、我々の生活・地域社会の環境も大きく変化してきました。医療・介護の連携や地域住民のネットワークに、多くの変化や再考が必要となっています。また、学会や研修会も現地開催からオンライン開催になるなど、当たり前であった社会生活が、大きく変化しています。このコロナ禍での新たな生活を、作業療法士がどう考え、どう作り上げて、これからの社会に貢献できるかを考えるため、今回のテーマを「新しい生活様式の開拓~未来を支える作業療法~」といたしました。オンラインで開催できるメリットを大いに活かして、ライブ配信、オンデマンド配信による特別講演や教育セミナーを企画し、多くの会員が集い、共に学びあう場として学会を企画いたしました。コロナ禍での新たな生活を見直して、未来を支える作業療法を一緒に考えていきましょう。
 今回は数少ない実行委員が、一人何役もこなしながら、この一年間、テーマや企画、演題登録など、はじめてのオンラインとなる学会の準備を行ってまいりました。この学会開催が、今後の福井県作業療法学会の道標となり、オンラインやハイブリット開催など、さらに盛り上がる、そして県士会員の皆様にとって有益な情報や知識の源となり、きっかけとなれば幸いです。
 最後に、COVID-19 に罹患された方々、そのご家族の皆様には謹んでお見舞い申し上げます。そして、現在も最善を尽くして感染対策や診療に従事している、行政や医療・福祉関係者の皆様に心より敬意を表します。また、一日も早いコロナ終息と、会員皆様方のご健康を心よりお祈り申し上げます。